もっと、人に寄り添う家を

最終更新: 3月16日

こんにちは!

ラジコンの竹中です。


最近は季節の変わり目なのでしょうか?いきなり大雨になったり強風が吹き荒れたりと天候が不安定ですね!


そしてこの時期になると辛いのが「花粉症」です。。

特に雨が降った後の晴れた日などは特に辛いです。目が開けられない朝などもしばしば・・


花粉症の薬でなんとかしのぐことができているのが幸いなところです。


Amazonで買える

一日1錠や2錠で効くなど

最近は薬を飲むのも便利になってきたなと感じています。


桜も開花したということなので、なんとか春の気候を満喫したいと思います!


さて前置きはこのくらいにして今日は今工事を進めている中野の住宅についてのお話を少し。


中野の住宅は、1階部分の道路側半分を土間にし、2階を生活空間にしています。1階の土間部分は道路から可能な限りフラットに繋がるようにしています。それには2つの理由があります。


1階のイメージCGです。




①ホームオフィスとして。

1階に仕事部屋があり、広い土間部分を打合せスペースとして使えるようにしています。壁面には一面本棚を設け大量の資料を保管出来、広い土間空間は机を置けば打合せ室に、何も置かなければ展示空間になり、引戸を開け放しにすることで外部と繋がった交流スペースとしても使えるようになります。


 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、在宅で仕事することが多くなりました。しかしリモートでの会議には限界があり、何かあれば出社する必要がある事も事実です。顔を合わせたい、小規模な打ち合わせに使用できるよう、自宅1階に「多目的室」を設けました。

この多目的室は、その時々でホームとオフィスの両方の顔を持つように設計しました。


②介護スペースとして。

ユニバーサルデザインの空間にすることにより、将来、親や家族に車椅子が必要となっても1階を寝室や介護スペースとして使用出来るようにしています。

 車椅子生活となった時、自宅で生活する大きな壁の一つが段差です。そのため、今回のリノベーションでは道路からのアプローチの段差をなくし、道路とほぼフラット(約10mm)でアクセス出来るようにしました。壁は全て補強しているので手すりなどを足す時の釘打ちにも対応しています。  (トイレや浴室は介護者付き添いでの提案としております。)


 道路からフラットで、かつ引戸で入れるので、車椅子でも楽にアクセス出来、ご近所からの目も届きやすくなります。また、来客や介護に関わる方の出入りに備え、動線的にも適している1階に設定しました。


 将来寝室として使用する時のことを想定し、床には床暖房も完備しました。

コンクリートは一旦温められると冷めにくいので、冬はカーペットを敷くとそこまで冷たさは感じません!


 このように、この住宅の1階部分は「ライフステージに併せて柔軟に対応できるように」という思いで作られています。


 今は仕事部屋、将来は子供部屋、そのまた将来、介護が必要になっても迎え入れられるようにと、そのシーンに併せたフレキシビリティがこの住宅の特徴となっています。

 

 今後の住宅に必要なのは、こうしたライフステージの変化によって柔軟に対応できるフレキシビリティを持つことなのではないかと考えます。


 最近ショックなことを聞きました。


「入院して退院したいけど、入り口が階段になっている家には帰れない。。」

「車椅子で生活するのには家の大規模改修が必要になる。お金がかかりすぎて厳しい。」


 病気で歩けなくなった家人が、道路から家への段差が越えられず家での生活が困難と判断された、というものです。



え!? 家が原因で、家に住めなくなる。。


衝撃的でした。


 退院後に自宅での生活を望んでいるのに住宅が弊害となり、病院や施設に居ざるをえないという現状にショックを受けました。


家はもっと人に寄り添えるのではないか?

ライフステージの変化を予め予測した設計が、今後は必要なのではないか?


 今は介護保険による住宅改修ができます。

対象は介護認定で「要支援」または「要介護1~5」と認定されている方で、本人が住んでいる住宅を改修する場合となっています。

改修にかかる費用のうち一部を自己負担し、市区町村から20万円を限度に支給されます。

(介護保険制度の破綻が叫ばれている昨今、いつまでこの制度に頼れるのか、不安は募るばかりです。。)


 使用できる項目は手すりの取付、段差の解消、引戸への変更など必要なものですが、限られています。

 壁をなくしたり間取りに影響するような構造に関わる大規模工事はもちろん難しいと言えます。

じゃあどうするのか。。


自分で出すしかありません。


 そうならないために

将来必要となった時に改修してなんとかするのではなくて、予めそういったライフステージの変化を予測した建物にしたい!


そういう思いからこの住宅の設計は始まりました。

この1階の余白の空間にこそ、その可能性が見出せるのではないかと考えてます。


そして、今も着々と工事が進行中。。






ようやく1階の土間の打設が完了し、今週からはいよいよ木工事が始まります。

色々な不測の事態が重なり、ここまで来るのに約2ヶ月。。

無事工事が完了することを祈ります!


では!